みさきちご指名ありがとう。
今回は、オフィス薫の宇宙クラゲこと
柴田絵梨香のお当番回です。

最近、私の中で「古着」がリバイバル・・・再び気になる存在だ。
しかし、言っときながら古着って定義がよくわからない。
used(一回着たらそれって古着なの?)
ヴィンテージ(30年以上は経ってるぜ!)
アンティーク(100年超えたら骨董品だぜ!)
肩書きは結構どうでもいい。
年代物とかブランドではなく、古い物や誰かが着ていたであろう物を自分の物として袖を通す。という事に興味がある。
学生時代は、バイトした少ないお小遣いの中で精一杯お洒落を楽しんでいた。
今ではファストファッションのお世話になる事が殆どだが、当時は古着屋さんが私の宝島だった。
大量に並んでいる(もはや積まれている)中から好みの子を吟味する。
数百円で掘り出し物を見つけた時の達成感と言ったら形容しがたい喜びがある。
生まれは違うが、私にも大阪のおばちゃんの魂が宿っているのだろう。
派手・奇抜=お洒落と履き違えていたので(今もその節はある)幾何学模様や派手柄が豊富に有るし、何より他人と被らないってのがいい!
そういえば、いつから着なくなったのだろう。
ライブ衣装としても柄シャツやワンピースはよく着ていたのだが、引っ越しを繰り返す中で処分したり、実家に送ったり。今のクローゼットには、舞台の衣装用に買ったワンピースが1着掛かっているだけだ。
今、再び気になる存在なのだが購入までは至っていない。
空いた時間に古着屋さんを訪れたり、ネットで気になるお店をチェックするのが楽しい。
これだ!という出会いがあるまでは買わないと決めているのだ。
ただ買って着るならすぐにでもできるけど、それじゃあ意味が無い。
上京して数年間少し蔑ろにしていたので、もっと自分の着る物に向き合ってみようと思った。
身なりもその人を表現する大切な部分だと私は思う。
今は寒くて防寒のことしか考えられないけれど・・・。(自転車移動には辛い季節)
だらだらと書いてきたが、考えるきっかけになったのは、先日関わらせて頂いたファッションショーのMCのお仕事。

司会でもファッションショーというのは初めてで、苦戦しながらも、とても楽しい時間だった。
この写真はまだリハーサルの時。

そして、「古い着物や帯等を洋服やドレスに生まれ変わらせる」という魔法のような作品達が主役のファッションショー。
身内や友人から譲り受けた着物、旅先で運命的な出会いをした反物。
作る前の素材からとても思いがこもっている。
古くなったり、着物なので着られなくなったものを、今でも着ていける洋服へと作り変えることで、その思い出も身に纏っていける。
服を着る。という当たり前のことが、とっても格好良く思えた。
それは見た目だけじゃなくて、内側のものも含めてなんだと思う。
制作者の方々は、私の祖母と歳も変わらない人も多く、尽きることの無い制作意欲や、ヒールを履いて格好良くランウェイを歩く姿を見ては、何十年後私もあんなにキラキラ輝いていられるのか!?無理だ!と、不安になるくらい魅力的だった。
私もとっても素敵なドレスを着させて頂いた。
衣装合わせの時に、驚く程ぴったりでちょっと運命を感じた。(肩幅とか肩幅とか肩幅とか)
柄のところのビーズの刺繍がとっても細かくて本当に圧巻!
普段ドレスなんて着ないので良い経験だった。
写真だとビーズの美しさが解りづらくて残念。
このように、思いのこもった作品に触れると、自分の考え方も変わるというか、影響されやすいというか・・・
私にとっての「洋服とは」を考えるとても大きなきっかけになった貴重な経験。
本当にありがとうございました。

では、次のバトンは先輩の
水口侑一さんに託したいと思います!
宜しくお願いします。